台湾茶の世界へようこそ【第2回目:凍頂烏龍茶について】 

はじめに!

お待たせしました!

台湾生まれ日本育ちの台湾良品スタッフが書くブログ第二回です。

第一回目は台湾茶の歴史について書きましたが、第二回はいよいよ具体的に台湾茶の種類について触れていきたいと思います!

前回もお話ししたように”台湾茶”と聞くと”烏龍茶”を連想される方が多いのではないでしょうか?
なにせ台湾十大名茶のほとんどが烏龍茶でもありますし、『台湾茶=烏龍茶』と思われても仕方ありません!が、”烏龍茶”といっても様々な烏龍茶があるのです。

凍頂烏龍茶について

今日は台湾烏龍茶を代表する種類の一つ、【凍頂烏龍茶】についてご紹介します。

台湾十大名茶の一つでもある”凍頂烏龍茶”ですが、台湾烏龍茶の中でも「北の包種、南の凍頂」といわれるほど台湾を代表する烏龍茶です。

元々、中国大陸から持ち込まれ台湾の凍頂山で栽培が始まったものが凍頂烏龍茶の起源です。

1970年代の経済開放政策の一環として凍頂山一帯が選ばれ、輸出茶の開発や栽培のモデル地区として急速にのブランド化が進み、凍頂烏龍茶として多くの方に知られるようになりました。

凍頂烏龍茶の茶葉は丸く小さい粒のようになっているのも大きな特徴で、これにはのちほど説明する独特な製造方法が関わっています。

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凍頂烏龍茶の名前の由来

凍頂という名の由来は凍頂山であると言われています。

凍頂山は、南投県の鹿谷郷にある海抜600~1,200メートルの山です。

昔は靴がなかったため、「足を凍らせて山頂に上って茶葉を採る」ゆえんの”凍頂”烏龍茶と呼ばれているのです。

これらの理由から【凍頂烏龍茶】という名前が付けられました。

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凍頂烏龍茶の独特な製造方法

では、なぜ”凍頂烏龍茶”が台湾茶の中でも突出して知名度が高いのでしょうか?

それは、その美味しさはもちろん、凍頂烏龍茶の独特の製造方法に秘密があります。

みなさんは凍頂烏龍茶の茶葉をご覧になったことはありますでしょうか?
やや丸まった茶葉のイメージを思い浮かんだ方にも多いのではないでしょうか?

dong ding oolong tea leaf

そうです!その形こそ凍頂烏龍茶の真骨頂なのです。
当初の凍頂烏龍茶は茶葉が真っ直ぐな状態でしたが、”北の包種”との区別のために《団揉》という製造工程を敢えて入れて凍頂烏龍茶としての特徴を出しているのです。

💡《団揉》とは?💡

乾燥させた茶葉を布で包んで球状にし、圧力をかけながら茶葉を揉んでは解く作業です。
圧力をかけて揉みこむことで、水分が抜けてよりお茶の深みが増すと共に茶葉の表面を傷つけることで中の風味や成分が抽出しやすくなります。
このようにしてできあがった茶葉の形は半球状となり、お茶の旨みが1球1球に凝縮されています。
今では機械による団揉を行う茶農園が多いのですが、一部の茶園では昔ながらの作業を継承して、人が行うところもあるようです。

終わりに

Dong Ding Oolong Tea

こうして時間をかけてできた凍頂烏龍茶を実際に淹れてみると、お茶の色は黄金色で華やかな香りが漂いほのかな甘みが特徴的です。

台湾良品で取り扱っている凍頂烏龍茶は数ある茶農園から厳選し、仕入れたものになります。
口の中にひろがる本格的な台湾凍頂烏龍茶の味わいを体験したい方はぜひ一度お試しください!

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